授業に入る前に、準備運動としてブレインジムを取り入れています。頭をスムーズに動かすには身体をスムーズに動かせないといけません。ブレインジムで体の動きをなめらかにします。
ブレインジムの数ある動きの中で、PACE(ペース)は最も基本的な動きです。水を飲む、ブレインボタン、クロスクロール、フックアップの 4つからなります。当教室では最低限PACEとレイジーエイトを生徒さん全員にしてもらっています。
落ち着きたいときには「水を飲め」といいますね。
鎖骨の下のくぼみを親指と人差し指でグリグリとマッサージ。気持ちがいいです。
体の左右を分ける中心線を正中線と言いますが、これをまたぐ動きが子どもの発達においてとても重要です。クロスクロールは左手と右足をタッチさせ、次に右手と左足をタッチさせる、というように交互に上半身と下半身で体の左右を入れ替えて動かします。
胸の前で手を独特な方法で組む動きです。これをすると、する前と比べて落ち着きを得るのが実感できます。生徒さんに自分で考えてもらうために、教師は「教えすぎ」てはいけないのですが、ついつい熱中すると教えすぎそうになることもあります。そんな時はフックアップをして、自らを落ち着かせるようにしています。
いろいろなやり方がありますが、私たちは生徒さんの眼の前で教師が指を八の字に動かし、それを生徒さんが眼だけで追うというやり方をとっています。子どもにとってはこれがなかなかに難しいようです。眼がスムーズに動かずに、キュッと動いてしまうのですね。図形問題を解くときなど視覚的に考える際に、眼をスムーズに動かすことは非常に重要です。