障がい者雇用の企業向けセミナー 2011 7/14,発達障害や知的障害の不安をお持ちの方も。四谷にある個別指導塾「よむかくはじく」

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障がい者雇用の企業向けセミナー 2011 7/14

「都立特別支援学校で学ぶ高等部生徒のインターンシップ・就労・職場定着の支援について」と題された,東京都主催の企業向けセミナーに行って参りました.

障害をかかえる人を雇用しようとする企業に向けたセミナーです.いつも私達は,就職をしようとする,障害を抱えた人の視点で情報収集をしておりますが,今回は逆の視点で障害をもつ人々の雇用問題を見ることができました.

第一部 全体会

障害者雇用施策について,企業に払われる助成金を中心にお話を伺いました.また,特別支援学校に在籍中の生徒さんから,インターンシップで学んだことについてお話を伺えました.

第二部 分科会 事務職系

・横河ファウンドリー株式会社 代表取締役社長 志賀浪進氏
・株式会社パソナハートフル   ジョブコーチ  森山舞氏

のお二方にお話を伺えました.どちらの会社もいわゆる特例子会社です.社員の多くが知的障害を抱えている人々です.

具体的な業務内容を映像で拝見致しましたが,皆さん輝いて働いてらっしゃいました...例えば,キーボード入力が神業に速い人,電話受け答えがとてもしっかりしている人等..

どちらの企業戦略も次のようなものであるようです.企業のグループ全体の各部署における業務の中で,知的障害をもつ人にマッチした業務,例えば 名刺作り,請求書の発送,シュレッダーかけ,PC入力などを洗い出し,まとめて引き受ける,というもののようです.

こうする事で,その特例子会社以外の社員がコア業務に専念することができます.すると企業全体の業務効率が高まるのですね.なるほど.そして,障害者雇用促進法に定める法定雇用率も達成することができる,と.そして何より,障害をもつ人が 社会と関わりを持って,生き生きと働くことができます.(しかも正社員として!)

志賀浪氏が次のようにおっしゃっていました:

・不良品を出したときは叱らない.一緒に再発防止策を考える.
・特性を見つけて引き出してあげる事が重要.そして,それが見つかったときはとても楽しい.場合によっては驚くほど伸びる人もいる.
・具体例で示す.自分たちの事例で.
・認めてあげる.無視しない.
・あがる階段は人それぞれ.

これは教育とも同じ事ですね.大変に勉強になった一日でした.