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「読む・書く」の指導 〜特別支援教育士養成セミナーにて〜
現在、当教室の竹下は特別支援教育士資格を取得するべく受講をつづけております。さる5月10日に参加しました「読む・書く」の指導についての講義ノートから紹介いたします。
講師の小林マヤ先生が言われていたのは、、、
- 「読む」「書く」のつまづきの背景には「聞く」「話す」のつまづきが潜在的に存在すると考えると良い。
- 2才ころまでに「聞く」「話す」のつまづき、遅れをキャッチして早期対応を。もう過ぎてしまったなら6才ころが次のタイミング。
- 「ビッグブック」を使おう。読み聞かせをする場合におすすめ。紙芝居はレベルが高く、じっとして聞いていられないという子どもも多い。
*ビッグブックとは大きいサイズの絵本で、中身を開くと1メートル近くにもなります。キャラクターや風景の迫力が増します。いろいろな作品がビックブックとして刊行されているようです。
- 読解が苦手である場合、使用する本や文章をその子の好きな分野・テーマにすると良い。
- 音読をする時は目標設定をするとよい。例えば、「読みの正確さ」「読みのスピード」などのように。正確さを目標とするならば、スピードは問題にしないようにする。
- 音読中の様子をビデオで撮影する→本人に見せる。客観視できるようにする。
- 「書く」ことだけが凹んでいる、ということはあまりない。よく観察すると正確に読むことができていない事が多い。
- 「書ける」かどうかを判断するとき一つの基準になるのが、口語で書いているか書き言葉か。
- 子どもが書いたものを観察するならば、日記よりもテーマを与えられた作文でどのくらい書けたかチェックすると良い。
- 書字のつまづきを持つ子どもに対応する時、「先生(他人)が見て分かる、読める」くらいを求めると良い。書き順が違っていてもよしとして、ハードルを下げよう。
- 文字は比較的具体性が低いもの。だから、記憶にのこりにくいのだ。
他にもいくつか知見が得られましたが、ひとまずここまで。
講師の小林先生はスピーチセラピストであり、米国にて研究・指導の経験を積まれたそうです。多数のケースを見られているのがひしひしと伝わってまいりました。