音読授業マニュアル,発達障害や知的障害の不安をお持ちの方も。四谷にある個別指導塾「よむかくはじく」

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音読授業マニュアル

音読を授業の中でするときの注意点

特に音読が苦手な生徒さんを想定.

テキストの選定

生徒がディスレクシアである場合など考慮し,どの程度のテキストがよいかをまず選ぶこと.

・フォントサイズ
・行間がどれくらい空いているか
・文字と紙地のコントラスト(人によってはこれが低いと読みやすいようだ.たとえば色付きの透明下敷きをかぶせるとコントラストが下がり読みやすくなるらしい.)
・フォント(明朝体よりもゴシック体のほうが読みやすい)

生徒の年齢が高く,あからさまに読みやすい(=子供っぽい)ものを嫌う場合は
その生徒に選んでもらう.

使用テキストはできれば教師の知らない文章がよい.
例えば生徒が選んだ新聞記事の切り抜きなど.

教師は生徒が何を読んでいるか見ない

基本的に,教師は音を聞いて内容を理解する.

・テキストを読んで生徒の音読の先取りしない.
・相づちを入れたり,内容に驚いたときは素直にそれを表す.
・読み間違えていないか判断しない.まずは意味が通っていればOKとしよう.
・どのように読むのか困っていても,すぐには助け舟を出さない.質問されたら答える.

なぜかを説明しよう.

・音読を苦手に思っている生徒は今まで音読上の間違いを何度も指摘されているであろう.よって,音読に嫌な思い出しかないはずだ.そういった緊張の中で音読しても間違いはどうしても多くなってしまう.しかし,教師がテキストやその内容を知らなければ,「読み間違いを指摘されるかもしれない」という緊張からはいくらか自由になっているはずだ.
・教師がテキストの内容を知らないと,自然と教師は話の内容を理解しようと注意深く聞く.
・相手が注意深く聞いていると,自然と音読のモチベーションがあがる.

生徒によっては,読むテキストを手に持って教師が見れないようにして読む人もいる.
それは音読の自信のなさが原因かもしれない.